2002年12月19日

目標流量の選定について

    第12回「紀ノ川流域委員会」報告書
 
先日18日第12回「紀ノ川流域委員会」が開催されました。
珍しいことに翌日の和歌山新報の一面で報じられています。タイトルは「目標流量の設定で合意」、「伊勢湾台風を対象に」と掲載されています。
記事内容を要約すれば、紀ノ川の河川整備計画のうち、目標流量の設定について検討した結果、昭和34年9月の伊勢湾台風による戦後最大規模の洪水を整備水準とすることで合意したということです。

記事を読みながら思い出したことは、この時こそと出席2名の水野、池淵治水専門委員両氏が同じ見解で「当然、妥当である」と答申した。前回から何度も繰り返し既成事実として認めざるを得ない説明で、それを駄目押しするかの専門委員の発言は、正しく整備局としては的を射た発言に一安心したと思われる。してやられた感じで既に時遅し。気がついてみれば、選定対象洪水が34年9月になったという訳です。

もう一つすんなり決まった理由に、私達がいつも質問している、長期と中期の整合性の問題ですが、今回の答申が出る時に、中期整備計画の目標流量の選定と基本高水の問題、また、全国河川の流域委員会での基本高水見直しはこの委員会ではどうなっているのか、基本高水を下げるというのが流域委員会の役割ではないのか等を中川委員長に質問しました。そうすると、私の口封じを狙った大胆な切り替えしの返答が飛び出しました。

それは、「この委員会では、基本高水のようなものはない、と考えて頂きたい」というものです。この発言で整合性の論議が吹っ飛んでしまった。中川委員長は整備局に念を押すようにこの発言を繰り返しました。(このあたりは議事録を待って確認したい。)予想外の発言に唖然としてこれ以上の論議は柳に風と諦めて「解りました」と質疑を打ち切りました。

因みに、長期基本計画方針での基本高水は16000トンです。今回、選定された、34年9月洪水に基づく中期目標流量は、とりあえず、1.0倍として9970トンです。尚且つ、大滝ダムの洪水調節後は6670トンになっています。大滝ダムを認めざるを得ない状況で、当初、私達が念頭においていた16000トンが、6670トンに論点を磨り替えさせられた、というのが今回の審議の内容ではなかったかと考えています。これから推察して中川委員長の「長期の基本高水はないものと思ってください」というのが符合するような気がします。6670トンに対して、誰もが高すぎると思わなかったところに、治水専門委員から「安全対策上、必要な目標である」との発言が出たと考えられます。三野、池淵両委員の発言を議事録で確認したいと思います。

遊水地の検討について

第10回委員会で「考える会」から出された遊水地の候補のうち、特に可能な2地区を強く提案しました。10月6日の「考える会」時田さんの案内での現地見学会に参加してその現況を確認できての発言です。
治水対策案としては、私達が企画した「遊水地見学会」の運動が功を奏して、上野地区、安田嶋の2箇所が遊水地として採用されました。しかし、二見地区についてはメニューがない為、是非遊水地として認めるように意見をしました。一応効果量の算出資料を要請して了解されました。

対策会議で問題になった、飽和雨量のパターン別資料については次回提出してもらいます。また、小川さんから発言があった、上野先生の詳細な治水計画書については、勉強会において検討していく運びにという中川委員長の発言だったように記憶していますが、この発言は議事録にはありません。