2005年05月23日

防災訓練に水際地雷敷設車の導入をしないことを要請します

白浜町長 立谷 誠一 殿

防災訓練に水際地雷敷設車の導入をしないことを要請します 

私達は和歌山市内で活動する「水と森と平和の声」の市民団体です。

私達は4月28日、白浜町での防災訓練に水際地雷敷設車が投入されて実施されたことを新聞報道で知りました。地雷敷設車導入の経緯はよく解かりませんが、ご周知のように、この「水際地雷敷設車」は海からの敵軍上陸を阻止する為、文字通りの水際での地雷による爆破を目的に作られた水陸両用車兵器です。

2003年に自衛隊の実践兵器として日高郡美浜町煙樹海岸で訓練を実施する計画が発表されて、地元美浜町はこの訓練計画を巡って紛糾しています。紛糾の原因は地元の煙樹海岸の自然を愛する住民の方、ならびに軍事訓練そのものに反対する方々がたくさん居るからです。

和歌山県全域の片側は太平洋側海岸面になっています。近未来に予測される地震、津波等による防災訓練は日増しに必要性が叫ばれ私達住民は積極的な取り組みを要請されています。そして昨今は、自衛隊との共同防災訓練が頻繁に現実化してきています。記憶に新しい新潟地震の自衛隊の災害援助の現実も国民の体験するところになっています。従って、私達は各自治体での自衛隊合同防災訓練を頭から批判しているものでは有りません。
しかし、飽く迄も時と場合による状況判断をする必要はあると考えています。そこで28日、大津波警報が発令されたとして、中大浜での防災訓練を考えた場合、自衛隊の参入そのものを考えるとしても、地雷敷設車投入の根拠は著しく希薄であり、誤りであると考えます。津波による防災の先ず率先事項は高台に避難誘導することが訓練の主目的でなければならない事は自明の理です。

また、日常緊急物資については、高台での保管場所の確保、設置、それへのアクセスの訓練が必要なのであり、海岸からの救援物資搬送は論外的訓練になります。もし、陸路が断たれる大規模地震の場合は、地雷敷設車自体の運行麻痺が現実のところであると考えられます。従って、地震、津波による訓練には甚だ無用の長物と言わざるを得ません。何の為の地雷敷設車導入かの目的は極めて不明瞭です。即ち白浜町の不適切な判断による導入は他の目的しか考えられません。それは自衛隊の地雷敷設車のデモンストレーションであると思われます。

04年に1台が配備されて今回の使用は初めてと報道されているところからも、1日も早い実践訓練の実施を狙ってのことだと思われます。また、新聞報道によると美浜町から町長ら3人が見学に訪れていたとあります。正しくお披露目による美浜町側へのアピール以外の何ものでもありません。従って、今回の白浜町の防災訓練には必要の無い代物であるということです。そこで、私達は白浜町に、今後の防災訓練には、お隣の美浜町での訓練問題にも考慮して、地雷敷設車を導入しないように要請します。
2005/05/23

水と森と平和の声
代表 岩畑正行
TEL 073-444-1075